チノパンこと千野志麻アナが死亡事故をおこして逮捕されなかった真相

元フジテレビのアナウンサー千野志麻アナ(現 横手志麻)は2013年1月2日に男性を死亡させる交通事故をおこしました。死亡事故であったにもかかわらず、千野アナが逮捕されることはありませんでした。この事故についてはテレビなどの報道でも多く扱われ、ご存知の方もたくさんいるのではないでしょうか。今回、この事故について詳しく調べ、なぜ逮捕されなかったのか、またそのようなケースは珍しくないのかについて検証してみました。

交通事故で逮捕となる原則

交通事故で逮捕されるケースの原則としては、ひき逃げ、飲酒、無免許、無車検、無保険、スピード違反といった危険運転が事故の原因とされる場合です。しかし、ニュースなどを見ているとそのような危険運転ではないにもかかわらず現行犯逮捕されているものも多く見ます。では千野アナの事故ではどうだったのでしょうか?

千野アナがおこした死亡事故の概要

千野アナ(当時35歳)は2013年1月1日から自身の出身地である静岡県沼津市に帰省中で、夫と子供3人で沼津インターのすぐ近くにあるホテルインサイド沼津インターに宿泊していた。翌日の1月2日午後5時過ぎに同ホテルの駐車場を家族を乗せた車で走行中、長野県小諸市の男性萩原敏文さん(38)を車でひき倒してしまう。千野アナは事故後すぐに自ら「事故をおこしました」と110番通報し、男性は病院へ搬送された。しかし、男性は胸などを強く打つなどして肺の損傷や内臓破裂をおこし、搬送先の病院で死亡した。


出典http://matome.naver.jp/odai/2135731770186315801/2135733411287014603

ホテルは一部の報道にあるようなラブホテルではなく通常のビジネスホテルのようです。駐車場は明かりが少なく薄暗い状況でありましたが、100台程度がとめられる広さで見通しは悪くなかったそうです。千野の運転する大型SUVが動き出したところに被害者男性が通りがかり、車で男性を押し倒したあと右前輪部が男性に乗り上げる形となりました。

千野の説明

「家族を車に乗せて駐車場を徐行し出口に向かって場内を右折しようとした際、うっかり男性を巻き込んでしまった。こつんとあたっただけだったので軽傷と思ったが、嘔吐して苦しみはじめたので警察を呼んだ。」

上記の証言から加害者の不注意が一番の事故原因と考えられますが、当然故意におこした事故ではありません。被害者の方は亡くなられ非常に悲しい事故となりましたが、ここまでは珍しい事故ではないように思えます。この事故が注目されたのはこの死亡事故の加害者千野が逮捕されることがなかったからでしょう。

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一部の報道では千野アナの夫の横手信一さんが故福田赳夫元首相の孫であり、圧力による特別待遇されているとの噂もありました。このようなことはあり得るのでしょうか?

専門家の意見と捜査規範

逮捕されなかった理由として事故捜査に詳しい方からの見解は以下のようです。
「犯罪被疑があるならば、原則規定による執行(すなわち、任意捜査)に理由は要りません。原則執行ならそれだけで肯定されます。例外規定による執行(すなわち強制捜査、いわゆる逮捕)に理由が必要となるのです。ですので、親族にどのような方がおられても逮捕になるかどうかは関係ありません」

また、犯罪捜査規範第219条には身柄拘束に関する事項として、「交通法令違反事件の捜査を行うにあたっては、事案の特性にかんがみ、犯罪事実を現認した場合であっても、逃亡その他の特別の事情がある場合のほか、被疑者の逮捕を行わないようにしなければならない」との注意がある。これは簡単に説明すれば、交通違反では、殺人や強盗などの刑法犯とは違い悪質でなければ余程の事情がない限り逮捕してはいけませんということです。

逮捕に至った事例

ということは悪質でなければ基本的に逮捕されないということなのでしょうか?

しかし、実際には同じような事故でも逮捕に至っている例は多くあるようです。一例ではありますが、いくつかの事例を紹介したいと思います。

事例1:女性が車をバックさせていて子供(4歳)を引き死亡させたケース
運転していた女性は自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕され、そののち自動車運転過失致死容疑となる。

事例2:2013年1月5日午後3時30分ころ、中川県相模原市中央区緑ヶ丘の店舗駐車場内で無職の女性が普通常用自動車をバックさせていたところ歩行者と衝突する死亡事故が発生。この事件で被疑者の女性は現行犯逮捕された。
http://www.ankan-sagami.jp/contents/2013/01/post-18.php

事例3:男子大学生がマンション駐車場で女子大生をはね死亡させた。男子大学生は逮捕。

事例4:2013年6月14日朝、宇都宮市西川田町、会社員河原成友容疑者(29)は乗用車を運転中、交差点で左から来た中学3年生女子生徒(14)の自転車と衝突し、女子生徒に頭部打撲の住所を負わせた。宇都宮南署は同日自動車運転過失傷害の疑いで男性を現行犯逮捕した。河原容疑者は通勤中片側2車線の第1車線を走行しており、県道を横断しようと左の路地から出てきた女子生徒と衝突した。

事例1から4で、被疑者たち全員に逃亡や罪証隠滅のおそれがあったのでしょうか?また、このような事例は数えきれないくらいあるかと思いますが、逮捕された加害者全員が逃亡、罪証隠滅のおそれがあるとは到底考えられません。一方で実際に逮捕されなかった事例もあるようで逮捕の基準というのは曖昧のようです。

【結論】死亡事故での逮捕について

つまり、千野アナと全く同じ事故をおこし、加害者には逃亡や罪証隠滅のおそれがないつもりでも同じように逮捕されないとは限らないのが現状のようです。

このように基準が曖昧な状況でよいのでしょうか?
もちろん死亡事故や怪我を負わせる事故をおこしてしまった場合、加害者はその事故の責任を取らなければなりません。しかし、曖昧な基準で逮捕されたり逮捕されなかったりすることはあってはならないことです。
私自身はこのような事例を調べ公開することしかできませんが、この記事を読んでみなさんが疑問をもち、事故の取り扱いが統一されることを願います。