【おすすめ漫画第1巻紹介】デカスロン、 山田芳裕


陸上の十種競技で世界にはばたくスーパーヒーロー風見万吉の青春スポーツコミック。

【見どころ】
デカスロンという陸上競技をみなさんご存知でしょうか?
デカスロンとは日本語でいうところの十種競技といわれるもので、陸上競技の10種類の種目を2日間で全ておこない、そのトータル得点を競い合うスポーツです。
日本ではまだまだマイナーな競技ですが、タレントの武井壮さんが現役時代におこなっていたものです。
この漫画「デカスロン」は十種競技を題材にした唯一の漫画です。
単に珍しいスポーツを漫画にしただけではなく、脅威的な身体能力と天然キャラの主人公「風見万吉」が個性的なライバルたちと競い合い、世界一を目指す迫力ある作品となっています。
躍動感あふれる描写や競技者の心理などは他のスポーツ漫画を凌駕する傑作といっても過言ではないでしょう。
絵が他の漫画に比べて特別上手いということはありませんが、主人公の万吉やそのほかのキャラクターの個性を上手く表現できていると思います。
一度読み始めると展開が早く、最後まで一気に読み終えてしまう作品です。
スポーツ漫画好きな読者には特にオススメできる漫画です。

【第1巻紹介】ネタバレ注意あらすじ
舞台は日本陸上競技選手権大会、十種競技の一種目目100m走から始まる。
日本デカスロン界トップレベルの選手である多々良は見かけない長身の選手をみつける。
その長身の選手こそが風見万吉であった。
多々良と万吉は100m走の同組であり、間も無く100m走がスタートする。
多々良は得意のスタートで自己ベストの10秒98を超える勢いで走り出すが、残り20mのところで万吉に圧倒的なスピードで抜かれ、万吉はトップでゴールした。
万吉の記録は、なんと10秒62という他を圧倒する記録でいきなりトップに躍り出ることになる。
100mを終えた万吉に一人の選手が話しかける。
その選手はデカスロンの日本記録保持者の沢村由紀夫だった。

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二種目目の幅跳びが始まる。
練習では多々良、沢村に加えて万吉も好調な跳躍を見せる。
本番1回目の跳躍では万吉は助走の歩幅があわず、記録はなし。
一方、沢村は無難に飛び6m80、さらに多々良は7m10と好記録をだすのであった。
2回目のジャンプでも万吉は助走があわずに記録は得られなかった。
いよいよ最後のジャンプとなる3回目であるが、万吉は失格だけは避けようと踏み切り板よりもかなり手前からジャンプした。
多々良は素人感満載の万吉をあざ笑う中、万吉は大ジャンプを見せ、なんと7m58という多々良や沢村を超える記録をだした。
この時点で万吉は2種目でトップの成績となった。

次の三種目目は砲丸投げである。
練習では転倒し、砲丸を投げることもできなかった万吉であったが本番1回目で14mを超える記録をだし、周りの選手を驚かせる。
投てきを苦手とする多々良や良い成績の沢村の結果は万吉に及ばない中、投てき種目を得意とする原が砲丸専門選手並みの回転投げから15mを投げる。
それを見ていた万吉は原の真似をして回転投げを試すが、上手くいかない。
3回目の投てきでも回転投げを試みるが、シューズのひもが投てきエリアからはみ出してしまい1回目以上の結果は得られなかった。

四種目目は走り幅とびであったが、いろいろな選手が最初のジャンプの高さを申告する中、万吉は間違って自己記録の2m5cmを申告してしまう。
高飛びを得意とする多々良は万吉に対抗し、2回目のジャンプを2m5cmに設定する。
万吉はその高さをなんと背面跳びではなく、ベリーロールで飛んでしまうのであった。
多々良もなんとかクリアし、二人はさらに高さをあげる。
2m11cmまで高さをあげた二人であったが、万吉はその高さでさえベリーロールでクリアしてしまう。
一方、多々良は限界で失敗となる。
さらに万吉は2m14cmまで記録を伸ばし、四種目目を終える。

1日目最後の種目は400m走であった。
まず、走りを得意とする多々良が49秒33と好記録をたたきだす中、
万吉は沢村と同組となり、400mに挑戦する。
スタートから飛ばす万吉に対して、沢村や周りの選手は最後まで体力が持たないだろうと考えていたが、万吉は体力がなくなるどころかラストスパートをかけ、沢村を引き離し、ダントツのトップでゴールするのであった。

このタイムがいくらだったのか、また、日本人では前人未到の1日目合計4000点を超えることができるのかというところで2巻へ続く。